40歳以降は女性ホルモンが変化しやすいため、検診を積極的に受けましょう

通常の健診や人間ドックは男女共通の検査項目が多いため、外陰部や膣、子宮など女性特有の疾患に関する検査は項目から除外されています。これら生殖器に関して病気の有無を調べたい場合には、病院の婦人科やレディースクリニックで婦人科検診を受けるのが確実です。

近年は以前よりも若い世代にSTD(性感染症)や子宮筋腫、子宮頸がんが増えていますし、月経の様々なつらい症状も、若い年代から低用量ピルなどでコントロールを始めたほうがよい場合もあるため、年に1度は婦人科で検診を受けることオススメします。特に40代以降は女性ホルモンが変化しやすいため、婦人科検診で自分のホルモン状態を把握し、更年期やそれ以降の体調管理に役立てたいところです。

婦人科の受診を躊躇わせる要因の一つに、外陰部や膣、子宮、卵巣を調べる内診の存在があります。内診は婦人科の診察に欠かせない検査ですが、医師が外陰部や内性器を観察し、指を挿入して子宮の形や硬さを確認するため、どうしても恥ずかしいというと思う方が少なくありません。しかし、近年は女性医師のみを配置した婦人科も増えていますので、インターネットで女性医師が診てくれる病院・クリニックがないかを探してみると良いでしょう。

婦人科で行う代表的な検査には以下のようなものがあります。超音波検査(経腹法)は、体に「プローブ」と呼ばれる超音波を発信する器具をあてて、反射して戻ってきた超音波を利用して体内の様子を画像化してモニターに映し出する検査です。婦人科では主に子宮や卵巣を調べる際に利用されます。X線検査と異なり被爆の心配がないため、妊婦さんでも安心して検査が受けられます。

同じ超音波検査でも経膣法ではプローブを膣に直接入れて、膣の中から超音波をあてることにより性器の中の様子を映像化します。上記の経腹法よりも近い距離から超音波を当てるため、子宮や卵巣のより細かい状態まで把握できるのがメリットで、子宮筋腫の位置や数、大きさ、子宮内膜症や主要の場合は、子宮や卵巣の状態などがわかります。

内診の際に行われるおりもの検査は、専用の器具を使って膣・子宮頚部から分泌物を採取して、性感染症の原因菌などを調べるものです。外陰部や膣に炎症がみられたり、おりものの量、色、臭いなどに異常がある場合に行われます。

血液検査は、ホルモンの状態や肝臓・腎臓の機能、血糖といった基本的な健康状態の把握は勿論、性感染症、月経トラブルで発症しやすい貧血の有無を調べるなど婦人科の病気を調べる際にも重要な意味を持っています。

希望者だけが追加で行うオプション検査の項目としては、まず骨密度検査があります。骨密度と女性ホルモンは密接な関係がありますが、閉経後の女性はホルモンの働きが低下するため骨粗鬆症のリスクが上昇します。そのため閉経後の女性には重要な検査となっています。

血液中のエストロゲンとプロゲステロンの量を調べる女性ホルモンの検査は、月経や排卵異常の原因を調べたい時、ホルモンバランスの崩れやすい更年期の女性に大切な検査です。ヒトパピローマウイルス(HPV)の検査は子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルスに感染していないかどうかを調べます。